こんばんは。息子がマジで可愛すぎて完全な親バカになっている、関西スーパーとくし丸7号車のオオバです(どうか温かい目で見て下さい)。
さて今回ですけども、スーパーで働く従業員さんからの介護相談がありましたので自分の持ってる知識や経験をお伝えさせて頂きました。
元ケアマネジャー
僕の前職は在宅(居宅)のケアマネジャーでした。その前はリハビリに特化したデイサービス(日帰り)の管理者をしておりました。
ケアマネジャーの仕事は介護保険制度内のサービス調整やより良い生活にする為のケアプランの作成、介護保険全般の相談などを担います。介護保険サービス利用にあたって要となる職種になります。ただ実務が周りからは分かりにくく何をしている人??と思われていることも多いです。
相談内容
以前にも相談があり、その時はお一人住まいのお父様が脳梗塞で倒れ、入院し片麻痺の後遺症が残りこの後自宅に帰れるか?病院の説明がイマイチよく分からずどうしたら良いのか?という相談でいくつかのパターンと介護保険制度の説明をさせて頂きました。介護保険を利用するにあたってはケアプランの作成やその他役所に提出する書類関係などもありケアマネジャーに依頼することが一般的です(自己作成も可能だが大変なので皆さん依頼されます)。ちなみに利用者がケアマネジャーに支払うお金は0です(全額公費対応)。それで担当してもらうケアマネジャーも紹介させて頂きました。
その後無事に退院され、要介護3の認定を受けてデイケアやヘルパーサービス、訪問リハビリなどを導入されてました。順調に回復され介護認定の更新時期を迎えその結果が出たそうです。
結果は要支援2の判定で軽い認定となりました。
ここで問題が…
まず要介護と要支援とでは使えるサービスの量や種類が格段に変わります。さらに今回はデイケアも利用できなくなったそうです。このデイケアは地域密着型サービスを実施しておらず、要支援者は対象外となります(地域密着型サービスについては割愛します)。
要は今まで使えていたサービスを減らしたり、利用出来なくなってしまいました。デイケアなどは機能訓練や食事、入浴などをまかなっておりましたが、何よりもここで出来たお友達とも会えなくなってしまうことで気力の低下も危惧されました。そもそも本当に要支援のサービ量で、必要最低限の在宅生活が行えるか?という問題がありました。僕は実際に対象者を見たこともなく、実生活の様子はわかりません。
介護度が下がる結果は入院中に認定を受けた方ではよくあるパターンとしてあります。入院中は身の回りのことは看護師さんや看護助手の方々が行うので認定調査でも出来ないや一部介助などが多くなります。ですから認定結果は要介護以上の結果になりやすいです。そこから退院に向けてのリハビリや退院後もリハビリを継続していきますので、入院時の認定調査時より身体機能は右肩上がりに回復していく傾向が多く、2回目の認定調査では1人で出来る項目も多くなっており、介護度が下がる結果が出やすくなっております。
ただ今回のケースでは、確かに入院時より自立度は向上しているものの、1人では難しい生活動作もありました。半身麻痺もありますので、状態の維持•向上にはリハビリの継続が必要でした。あと男性に多いですが、認定調査時に1人では出来ないことも、ついつい見栄をはって「出来る」とお答えされる場合も多く、事実とは異なる調査結果になることもしばしば…この方も家族、担当ケアマネから見るとそれは1人では出来ないよねっていうことも出来ると言われておりました。
※もちろん主治医の意見書や場合によってはケアマネからの情報提供を判断材料にされる場合もありますので一律認定調査のみで判断されることはないです。
解決策
これまでの経緯や現状の生活レベルや身体機能を聞いた上で以下の点をアドバイスさせて頂きました。
①区分変更を行い再調査を依頼
②区分変更期間中の対応について
①については、今回の結果が妥当ではないと判断し、区分変更を行った方が良いことと、次は家族か担当ケアマネが調査に同席した方が良いと助言しました。
②については通っていたデイケアのサービスが要支援では受けられない為、外出機会やお風呂、リハビリの継続が困難となり、状態の悪化や生活レベルの低下が懸念されました。ちなみに最初デイケアに行くこと自体難しかった方でようやく慣れて落ち着いて居心地よくなっていた頃合いだったこともあり、他のデイケアやデイサービスに通うことにハードルが高くなっておりました。
新しく認定結果が分かるのが早くて1ヶ月〜2ヶ月の間になる為、切れ目のないサービスを提供するために区分変更期間中は暫定ケアプランを作成します。この期間中は最低限この認定結果の範囲内と想定してプランを作成します。
例えば、前回の要介護3のプランをそのまま継続した場合、結果が要支援だった場合使えるサービス量をはるかに超えてしまう為、超えた分は自費扱いとなります。高額請求にならない為にケアマネは注意が必要です。そして今回は通われているデイケアが要支援を受けら
れない事業所の為、もし同じ所に通うのであれば最悪自費対応になっても利用可能か?本人はそれでも良いのか?という確認が必要であることをお伝えしました。
まとめ
話しだけ聞いて僕の見立てでは、同じ要介護3にはならない可能性が高いと思いました。恐らく要介護1か2レベルではないかと思いました。デイケアに継続して通えているのであれば、訪問リハビリはサービス中止でも良いかと思いました。
介護保険サービスの利用料の多くは税金で賄われております。使えるからといって惰性で不必要なサービス利用を継続するのはナンセンスです。「その時必要なサービスを適切に」を提供側は意識するべきかと思います。なんせ大阪市は介護保険料全国1位を記録してますから😭
あとは予後予測含めたリスクの洗い出しとそれには何が必要かを日頃から考えておけば、不測の事態にもある程度対応できると思います。
そして気になる区分変更の結果は要介護1でした。デイケアやヘルパーサービスは継続出来るようになったと報告を受けましたので、一安心しました。
相談された従業員さんも安堵されており良かったです。一般的には突然親が倒れ介護が必要となり、何も分からないため病院に言われるがまま良いか悪いかもわからないまま色々進んでしまうことが多々あります。最近では親の介護を理由に介護離職してしまうことが社会問題となっており、企業側も対策として産業医のような産業ケアマネ(ワークサポートケアマネジャー)と顧問契約する事例もあります。自分としても今まで築いた知識や経験を今いる店舗の従業員さんに還元出来ればと思ってますし、なんだったら関西スーパー全体でも何か協力できることがあれば惜しみなくお力添えさせてもらおうと思っております。「知っているのと知らないのとでは桁違いな差がある」ことを皆さんに知って頂きたいです。(おわり)